消費者金融を利用したいが、どうせ借りるならちょっとでもお得に使いたいという人には、プロミスがおすすめです。
プロミスは、アコムやアイフルなどの他の大手業者に比べて最大の金利が0.2%だけ低いからです。
どの程度お得なのか計算しておき、さらに支払いを抑えるためのテクニックも身につけましょう。
プロミスの金利を他社と比較
他の消費者金融業者よりも金利は低い
プロミスの消費者金融業者としての大きな特徴は、「上限金利が他社よりも低い」という点です。
消費者金融業者の金利の基本的な考え方は「法定金利」と呼ばれるもので、ここでは「10万円以上100万円未満」の貸出に対しては上限が18.0%と定められています。
多くの消費者金融業者では、この上限いっぱいの「18%」を設定していますが、プロミスは「17.8%」と低めに設定されています。
大手消費者金融業者の比較
業者名 | 金利(実質年率) | 利用限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 1万円~500万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
アイフル | 4.5%~18.0% | 1万円~500万円 |
レイクALSA(レイクアルサ) | 4.5%~18.0% | 1万円~500万円 |
大手各社で最低金利は4.5%または3.0%ですが、最高金利は18.0%でほぼ横並びです。そのなかでもプロミスの17.8%は異質と言ってもいいくらいに目立ちます。わずか0.2%とはいえ、ユーザー還元という姿勢を感じ取れます。
銀行カードローンと比較すると?
プロミスは、消費者金融業者他社と比較するとわずかですが低めの金利設定です。銀行のカードローンとの比較してみると以下のようになります。
プロミスと銀行カードローンの比較
業者・銀行名 | 金利(実質年率) | 利用限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 1万円~500万円 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% | 10万円~800万円 |
三菱UFJ銀行カードローン | 1.8%~14.8% | 10万円~500万円 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 10万円~800万円 |
上限金利も下限金利も、銀行カードローンよりもプロミスのほうが金利は高いことが分かります。消費者金融のなかでは金利は低い部類ですが、銀行カードローンと比較すると金利では不利です。
消費者金融業者には審査のスピードや難易度といった点では銀行よりも申し込みやすいというメリットはありますが、その分金利面ではデメリットがあると言えるでしょう。
金利と利息の関係とは?
消費者金融や銀行からお金を借りるときに覚えておきたいのは、「金利」と「利息」の関係です。
2つは似ているように思えますが、実際にはまったく違うもので、勘違いしていると返済計画を立てることもできません。
プロミスなどの消費者金融からお金を借りると、利息を付けて返済します。利息は金融機関によっては「利子」「手数料」「サービス料」などと呼ばれることもありますが、おおよそ同じものを指しています。
利息は少ないほど利用する側にとってはお得です。
この利息を計算するために金融機関が提示する数字が「金利」です。借りた金額に対してどの程度の割合を利息として請求するかという数字が金利で、金利が高ければ利息は増えて、金利が低いほど利息は減ります。
・利息=借りた金額×金利
10万円を金利18%で借りると、1万8000円が利息となります。
通常、消費者金融業者が提示する金利は「年率」です。プロミスは「17.8%」を上限金利としていますが、これは「1年間借りたらこの割合の利息を請求します」という数字です。
消費者金融業者や銀行が提供している個人消費者向けのカードローンでは、年率を数値として表示しますが、実際の利息はここからさらに「1日あたり」の数値を計算して、それに利用日数を掛けたものを請求します。
利用日数は通常、1ヶ月とされており、1日あたりの利息に30または31を掛けたものを利息として1ヶ月ごとの返済日に徴収します。
10万円を17.8%で借りたとき、1ヶ月後の利息は以下のように計算されます。
・10万円×17.8%÷365日×30日=1463円
プロミスで実際に適用される金利は?
初めて消費者金融業者を利用する人にとって、自分がどのくらいの金利が適用されるのか分からないこともあるでしょう。
実際は、プロミスと契約を結んだ当初は適用されるのは、「17.8%」であることがほとんどです。それ以下の金利が最初から適用されることはレアケースと言っていいでしょう。
もし100万円以上の限度額が設定されたら、利息制限法によって金利の上限は15.0%となりますが、最初から契約額100万円・金利15%が設定されることはほとんどありません。契約時から4.5%や、それに近い金利になることはほぼ不可能です。
これはプロミスに限ったことではなく、多くの消費者金融業者で同様です。3.0%から18.0%の金利設定になっているアコムなら、契約時の金利はほとんどの場合で18%になります。
そのため、プロミスからお金を借りることを検討しているのであれば、最初から金利は17.8%になると考えましょう。それ以下の金利で借りることができたら、非常にラッキーです。
プロミスの金利はどれだけお得なのか?
0.2%の金利差で30日借りた場合の比較
プロミスで10万円を30日間借りると、利息は以下のように計算されます。
・10万円×17.8%÷365×30日=1463円
アコムやSMBCモビットは金利が年率18%ですので、同じ額を30日間借りると利息は以下のように計算されます。
・10万円×18%÷365×30日=1479円
30日間で16円お得に借りることができます。
【1月1日に10万円を借入して毎月の月末に2万円を返済するとき】
プロミス
当月利息 | 2万円-利息 | 返済後借入残高 | |
---|---|---|---|
1月31日 | 1511円 | 1万8489円 | 8万1511円 |
2月28日 | 1113円 | 1万8887円 | 6万2624円 |
3月31日 | 946円 | 1万9054円 | 4万3570円 |
最終6月30日 | 66円 | 4572円 | 0円 |
総返済額:10万4638円
アコムなど金利18%の業者
当月利息 | 2万円-利息 | 返済後借入残高 | |
---|---|---|---|
1月31日 | 1528円 | 1万8472円 | 8万1528円 |
2月28日 | 1125円 | 1万8875円 | 6万2653円 |
3月31日 | 957円 | 1万9043円 | 4万3615円 |
最終6月30日 | 68円 | 4360円 | 0円 |
総返済額:10万4963円、差額は325円となります。
総返済額を他社と比較すると
1.10万円を借りたとき
毎月5000円ずつ返済するときの返済総額
プロミス(金利17.8%) | 11万9490円 |
---|---|
金利18.0%の業者 | 11万9772円 |
差額 | 282円 |
2.20万円を借りたとき
毎月1万円ずつ返済するときの総返済額
プロミス(金利17.8%) | 23万8999円 |
---|---|
金利18.0%の業者 | 23万9554円 |
差額 | 555円 |
3.50万円を借りたとき
毎月3万円ずつ返済するときの総返済額
プロミス(金利17.8%) | 57万8635円 |
---|---|
金利18.0%の業者 | 57万9706円 |
差額 | 1071円 |
毎月2万円ずつ返済するときの総返済額
プロミス(金利17.8%) | 62万9392円 |
---|---|
金利18.0%の業者 | 63万1374円 |
差額 | 1982円 |
金利の低さを重視するなら
0.2%の金利の違いは、たとえば50万円を借入して毎月2万円ずつ返済すると総返済額の差額が約2000円となって現れます。これを大きいと考えるか、たいした違いはないと考えるかは個人差があるでしょう。
この程度の差額は、コンビニATMの手数料くらいの差でしかありません。そのため、0.2%の金利の差はプロミスが絶対にお得と言えるほどではないでしょう。
ただ、アコムやSMBCモビットなどの業者から借りるよりは利息が低くなることは確かですので、1円でも安く借りたいという人ならプロミスを選ぶべきでしょう。
わずかに0.2%しか違わないので、「若干の低金利」とは言えますが、かといって決定的にお得とは言い難い微妙なところです。
もし金利の低さを借入先の選択で重視するなら、プロミスなどの消費者金融業者ではなく、多少審査の厳しさを承知したうえで銀行のカードローンを選びましょう。
たとえば、楽天銀行が提供している個人消費者向けカードローンの金利は「14.5%」です。
10万円を借入して毎月5000円ずつ返済していったとき、プロミスの総返済額は11万9490円ですが、楽天銀行のカードローンでは11万5145円となり、差額は4345円になります。
プロミスの金利を下げるには
限度額100万円以上にする
金利重視という方向性で消費者金融から借りるのであれば、金利引き下げになるよう試みるのも良いでしょう。プロミスに限ったことではありませんが、限度額が100万円以上に設定されれば、金利は確実に15%以下になります。
これは利息制限法という法律で定められている金利ですので、「確実に」「絶対」金利の引き下げになります。
とはいえ、プロミスから限度額100万円以上を設定してもらうには以下のような条件を満たす必要があります。
- 少なくとも年収は300万円以上あること。
- プロミスとの取引が一定期間以上あること。
- 収入証明書を提出すること。
プロミスとの初回契約では、おおよそ利用限度額は50万円以下、金利は17.8%で設定されます。ここから利用実績を蓄積して信頼関係を構築し、そこから限度額を増額してもらうための審査を受けて、それに通過する必要があります。
金利の引き下げ交渉は可能?
プロミスと契約して利用を開始し、1回の延滞もなく返済することを継続しているのであれば、金利の引き下げを交渉できる可能性があります。
短くても6ヶ月以上は利用している必要がありますし、交渉したからといって必ずしも金利を下げてもらえるとも限りません。
金利を下げるということは、プロミスにとっては利益を圧迫することと同義です。そこまでしても離したくない顧客であることを何らかの形で示す必要があるでしょう。
充分に安定した収入があり、さらに高額の借入をしたいと思っているなどといったプロミス側から見たときのメリットを示せるなら、交渉も充分に機能するでしょう。
利息を減らすなら追加返済をしよう
プロミスを利用したままで金利を下がるのは容易ではありません。交渉してもあまり良い結果が得られることは期待薄でしょう。
利息を減らすのに最も効果的なのは、「毎月プロミスに返済する金額を上げること」です。毎月の返済額が1万円よりも、5万円のほうが同じ金利でもずっと利息は抑えられます。
プロミスで30万円を借りたときの返済総額の比較
毎月の返済額1万円 | 39万9852円 |
---|---|
毎月の返済額5万円 | 31万6601円 |
差額 | 8万3251円 |
毎月の返済額を増やせば、借入期間が短くなり、結果的に利息は抑えられます。最低返済額を淡々と返済するのではなく、積極的に返済する姿勢と計画性が重要です。
プロミスとしても、このように計画性のある返済をしている顧客は「優良である」とみなす可能性もあります。
最低返済額以上の一定の金額を毎月遅れずに返済していれば、いずれ増額の打診が来ますし、そのときに限度額を100万円以上で設定できれば確実に金利は下がります。
無利息サービスを活用して返済額を減らそう
多くの業者では「契約日」から30日間となっていますが、プロミスの場合には「初回利用日」からとなっており、良心的と言えるでしょう。このサービスを利用するには以下の条件を満たす必要があります。
- プロミスとの契約が初めてであること。
- メールアドレスを登録すること。
- 書面の受取方法で「プロミスのホームページにて書面を確認」を選択すること。
プロミスで50万円を17.8%で借入すると30日間で7315円もの利息が発生しますが、最初の30日間はこれがまるごと無料になります。
発生する利息の額は借入額が高額になるほど高くなりますが、高額を借りても30日の間にできるだけの額を返済できれば、その分最終的に支払う利息も抑えられます。
初めてプロミスでお金を借りるという場合には、必ず無利息サービスを利用しましょう。
ポイントサービスを利用しよう
プロミスには、ポイントサービスがあります。消費者金融業者としては非常に珍しい試みで、プロミスだけと言ってもいいくらいです。
あまり知られていませんが、ポイントを貯めることによって、利用している最中でも一定期間の無利息サービスを受けることができます。
初回利用限定の無利息サービスと組み合わせればより効率的に利息を節約できます。
プロミスのポイントサービスで注目できるのは以下の3点です。
- ポイントサービス申し込み:100pt
- 会員ログイン:10pt
- 収入証明書の提出:160pt
収入証明書は通常、50万円以上の限度額設定のときに必要になりますが、それ以下の契約であってもこちらから提出できます。提出した時点で160ptが付与されます。
まとめ
プロミスは大手消費者金融業者のなかでは最も金利が低く設定されています。わずか0.2%ですが、低いことは厳然たる事実です。
無利息サービスなどを上手に利用しながらお得に借りましょう。